空が広い!! ~ 海蔵寺

海蔵寺

鎌倉駅西口、通称裏駅から歩くこと徒歩20分。
私がひとりになりたいとき向かうのが臨済宗建長寺派の寺院、海蔵寺です。

山を前方に眺めながら線路沿いを歩き、道なりに左手に折れると生垣に縁どられた落ち着いた住宅街が現れます。
水路を流れる水の調べに心洗われながらなだらかな坂道を奥へ奥へ。
その行き着いた先、石段を登りきったところに柔らかく優しげな表情の海蔵寺が佇んでいます。

境内に入るとまず一番に感じるのが「空が広い!!」ということ。
扇ガ谷の行き止まりに位置するこのお寺には視線を遮る電線がありません。本堂の前に置かれているベンチに腰かけて、流れる雲を時間を忘れて眺めたり、小さく見える飛行機の姿を目で追ったり。
普段、追い立てられるようにして日常を過ごしているのに、ここに来ると不思議なくらい違う時間が流れています。

もうひとつ、ここのお寺の楽しみは季節ごとの花に出会えることです。
花は見頃の時もあれば、枯れて綺麗に見えないときもあります。なのに海蔵寺の庭はいつ行っても美しい状態を保っています。
それはここの住職さんが庭師にすべてを任せるのではなく、自ら手入れされているからなのだそうです。

そしてその丹精された庭は花の見え方まで計算されているとのこと。
例えば本堂脇の「やぐら」と呼ばれる洞窟の前にはヤマブキが植えられていますが、これは暗い洞窟の前に明るい黄色のヤマブキを配置することでより花の色を目立たせる効果を狙ってのことだとか。
住職さんはきっとこの他にも、はっと目を引くような仕掛けをいくつも考えていらっしゃるのでしょう。季節季節の植物を目にするたびに、いつもドキドキしてしまうのはきっとそのせいだと思うのです。

子供が成人してしまうと、主婦は家にいるときはいつもひとり。
だったらわざわざお寺へ行かなくてもいいんじゃないの?!と思われる方もいることでしょう。
それでもついつい、ここへ足を運んでしまうのは、植物を眺めながらたまたま出会った人と二言三言、言葉を交わすことが多いから。
2~3人連れの観光客も多いけれど、ひとりで訪れる人も案外多いのです。

「福寿草、かわいいですね。」
「この前来た時にはまだ蕾だったんですよ。今日は咲いているかと思って来てみたんです。」
「そうなんですか・・。咲いているときに来られてラッキーでした。」

つかの間の会話を楽しみ、またそれぞれのひとり時間に戻っていく・・・。

主婦のひとり時間とは、「ひとりぼっち」なのではありません。
人との温かい関わりを味わったあと自分ひとりに戻る瞬間、そのメリハリを楽しむ。
きっとそういうことなのだなと思います。

【投稿:Haruka64さん 女性 53才】

海蔵寺

■住所
神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-18-8

■ホームページ
海蔵寺(ウィキペディア)

神奈川のひとりごはん・ひとり遊び・暇つぶしスポットを地図から探す

★関東のひとりになれる場所の情報、ぜひシェアしてください。投稿はコチラ

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です